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スワップ金利(スワップポイント)とは
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スワップ金利(=スワップポイント)という言葉を初めて耳にした方も多いと思います。
この「スワップ金利」こそ、外国為替証拠金取引(FX)のツボ、大きなメリットですので、ここでは、なるべく簡単にスワップ金利について解説したいと思います。
現在(2007年8月)の日本は、銀行に預金してもほとんど利子が付かないことからも理解できると思いますが、超低金利政策を取っています。
しかし、外国の通貨に目を向けると、5〜10%程度の金利があるのが通常です。
このように、各国の通貨には金利差があります。
スワップ金利とは、異なる2種類の通貨を売買することによって生じる金利差のことです。
通貨を交換する取引であれば、金利についても当然交換することになります。各国の金利は異なりますので、買った通貨の金利を受け取る権利と、同時に売った通貨の金利を支払う義務が生じるので、その差額分がスワップポイントとして清算されるのです。
例えば、日本円で米ドルを購入すると、米ドルの金利を受け取る権利と、同時に日本円の金利を支払う義務が生じるわけです。
仮に、円の金利が1%、ドルの金利が5%だとして、この状態で円を売ってドルを買うと、その金利差の4%分のスワップ金利を受け取ることができます。逆に、ドルを売って円を買うと、4%分のスワップ金利を支払わなければなりません。
つまり、低金利通貨で高金利通貨を買えば、金利差の調整分をスワップ金利として受け取ることができるわけです。
逆に、高金利通貨で低金利通貨を買えば、金利差の調整分をスワップ金利として支払う必要が生じるわけです。
ざっくりした言い方をすれば、スワップ金利は外貨預金の利息に相当するものだと思って頂いてよいと思います。
これが、スワップ金利です。
次に、スワップ金利の特徴について解説します。
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スワップ金利の特徴
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スワップ金利は、外国為替証拠金取引(FX)のツボ、大きなメリットであるといえます。ここでは、簡単にスワップ金利の特徴・メリットを解説します。
現在(2007年8月)、世界の主要通貨のほとんどが日本よりも高金利であり、日本円で外国通貨を買えば、スワップ金利を受け取ることができるケースがほとんどの状態です。
まず始めに、スワップ金利が取引業者からどのように示されるものかを例示します。
これは、例えば、日本円で米ドルを1万ドル購入した場合、1日当たり155円のスワップポイントを受け取ることができることを意味します。
スワップポイントは毎日発生し、毎日受け取ることができ、土・日・祝日も発生するので、1年間の合計で155円×365日=56,575円を受けることができるということです。
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スワップ金利一覧
(2007年8月時点)
通貨 |
1日あたりの
スワップ金利 |
米ドル/円 |
155円 |
ユーロ/円 |
153円 |
豪ドル/円 |
150円 |
ポンド/円 |
339円 |
NZドル/円 |
194円 |
カナダドル/円 |
118円 |
スイスフラン/円 |
56円 |
香港ドル/円 |
11円 |
南アフリカランド/円 |
42円 |
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しかも、スワップポイントにもレバレッジ効果があります。
預け入れている証拠金の額を問わず、1万ドルの買いポジションを取っていれば受け取るスワップポイントの金額は同額(上記例で言えば、1日に155円、1年で56,575円)になります。
10万円の証拠金で取引していた場合(レバレッジ約12倍)、スワップポイントの年間利回りは56.6%、5万円の証拠金で取引していた場合(レバレッジ約24倍)、スワップポイントの年間利回りは113.2%となります。
※ 反対に、1万ドルの米ドル売り・日本円買いのポジションを建てた場合、1日当たり158円のスワップポイントを支払わなければならず、また、支払いスワップにも当然レバレッジが効いてきますので注意が必要です。 |
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